ポートレートスタジオファインの撮影する写真集について
1. ポートレートとは何か
ポートレートとは肖像写真のことです。くわしくは、このホームページのカメラマン向け、モデル向けのところに、くわしい説明をしてありますのでそちらをごらんください。
私は「ポートレートとは理論と技術に基づいた芸術であり、写真家とモデルの共同創作である。」と、くりかえして強調しています。
肖像写真とは、写真によって、撮影する人物の外面だけでなく内面も表現するのです。
何冊も写真集を刊行できるとは限りませんので1冊目で勝負するべきです。1冊目にはそのモデルの魅力をすべて詰め込むぐらいにしなければなりません。
ですから、写真集の中には、洋服・和服の正装を入れてきっちり決め、また仕事や趣味のカットも入れておいてもいいでしょう。川島なお美の写真集WOMANには実家の庭で撮影した写真も入っていました。
女性写真の場合、セクシーや色気がなく芸術的すぎては売れないのですが、逆に最近はただヌードになれば売れるという単純な状況ではありません。週刊誌にもヌードが氾濫して、インターネットにはいくらでも無料の画像があるので、購入者は普通のヌードを見飽きているのです。
きれいなヌードかセミヌードぐらいまでにしておいて、見えるか見えない程度で期待させて、服や小道具でセクシーさや色気を表現するのです。
繰り返しになりますが、巣晴らし舞台(撮影地)で、演技する被写体であるモデルの魅力をいかに表現するか、ということになります。
2. 写真表現について
いい写真は、まず背景、季節、天候、光線など舞台設定をしてから、主役であるモデルがその写真にふさわしいヘアメークをして服を着て、ポーズ・表情を演技して、何かを写真を見ている人に表現するものです。
どこで撮影するか、背景のフレームはどうなるか。
どのようなヘアメークにするか、マニュキアはどうするか、小道具は使うのか。
どのような服を着るのか、洋服、和服・浴衣、水着、コスプレ、ランジェリーなど・・・ ヌードやセミヌードを入れるかどうか
どのようなポーズ・表情をするのか。カメラアングルをどうするか。目線をどうするか。
などを検討して、写真表現をするのです。
ポーズ・表情は写真家のほうから指示しますが、指示どおりの演技ができないモデルが多いのは残念なことです。
レースクイーンやキャンギャルはいわゆるニコパチはできても、演技ができません。ポートレートでは、感情表現、写真表現が重要です。
セクシー、色気、かわいさでもいいですし、エロ、怒り、憎しみを演技するのもいいでしょう。
映画やビデオのように芸術的な写真集はテーマがあった方がいいでしょう。
インリンの写真集のできはいいと思いますが、自ら「エロテロリスト」と名乗っているようです。
写真家・モデル(ヘアメークは自分らしい)・スタイリストが常にチームを組み、インリン自身が出版社周りをしているようです。
露出度も演技力もあるので、多くの雑誌に掲載されるのでしょう。
アラーキーが撮影し、発売中止になった女優Fの写真集は、アラーキーが女優Fを演技させて撮影し、たいへんよくできた写真集でした。
女優Fは後で恥ずかしがったのか、誰かから言われたのか、内情はわかりませんが、ベストセラー間違いなしで、女優Fも大女優の仲間入りができるほどの写真集だったので、発売中止になったことは残念です。撮影後、印刷後の降板では女優Fの女優生命は終わりでしょう。
モデルは自分からどのような写真集にしたいのかを写真集の撮影前に企画するべきであり、写真家や出版社とよく打ち合わせておきましょう。
私はモデルとよく話し合いながら撮影するように心がけています。
3. 写真家とモデルの共同創作のすすめ
写真の撮影にあたってはどこで、どのような服を着て、どのようなポーズ・表情をするか、事前に打ち合わせをしておいて、てきぱきと撮影するようにします。モデルと早めに打ち合わせをすれば、モデル自身もどのような写真を撮ってもらいたいのか、自分はどのようなポーズや表情をすればよいか、事前に考えて練習しておくことができるでしょう。
広告については広告主の要望に沿う必要があり、主役は商品であり、モデルは脇役です。モデルだけでなく写真家も広告主の言うとおりにしなければなりません。また、雑誌などの企画についても、それにあわせて撮影することが要求されます。
一方で、一冊の写真集はモデルや所属プロダクションの意向もとおるはずであり、写真家とモデルが共同で創作して、出版社に持ち込むこともできるでしょう。
私は、モデルと写真家をはじめ、ヘアメークやスタイリストがチームを組んで、乗り乗りで企画を考えるといいと思います。
発表できるか、売れるかということだけを考えるのではなく、モデル料、撮影料をすぐ請求するのではなく、まずいい写真を協力して撮りましょう。
写真集ごとに写真家を変えるのではなく、同じ写真家が継続して担当すれば、お互いに信頼感があり、演技もうまくなるし、思い切ったポーズもできるようになるでしょう。
発表する場が、プリント写真を関係者に配るだけか、写真家の個展になるか、モデルや写真家のインターネットのサイトになるか、CD写真集になるか、雑誌になるか、本の写真集になるかは写真集の出来栄えによるでしょう。
モデルになりたい、写真集を出版したいと願ってばかりいるのではなく、モデルになってしまい、写真集を撮影してしまい、自分でインターネットのホームページなどで広告すればいいのです。
1. ポートレートスタジオファイン 写真集の種類と発表方法
基本的には出版社から出版される写真集の制作が目標です。
しかし、費用がかかりますので、ごく一部の女優・タレント・アイドル・トップレースクイーンぐらいしか、制作するのは不可能です。
大女優のヘアーヌードでも売れていないようであり、知名度の低いモデルの写真集を販売するのは容易ではありません。
写真CDの制作であれば、本よりは費用がかかりません。本に比べ流通経路が問題ですが、知り合いに販売したり、仕事を獲得するために配ったりするとよいでしょう。
在庫を極力持たず、まずすぐに必要な枚数だけ制作をして、その後は必要に応じて追加で作成するようにすれば、初期投資は少なくて済みます。
一番安上がりであるのはホームページです。わざわざ書店にこない層にも、無料だけでなく有料のホームページを見てもらえれば、写真集の制作よりもリスクははるかに少なくてすみます。
最近は有料のホームページもあり、内容がよく低価格であれば、ある程度の収益があげられるように思います。
当スタジオは、利益を出すことが目的ではなく、芸術作品を写真家とモデルが共同で創作することが目的ですが、写真撮影にはかなりの費用がかかりますので、費用ぐらいは回収しませんと写真撮影が続けられなくなります。