いい写真集と悪い写真集の差は大きい

 

1.  いい写真集と悪い写真集の差は大きい。

 

  写真集の出来栄えにはかなりの差があります。  いい写真集は、当然ながらよく売れますし、モデルにとっても2冊目、3冊目の写真集を制作するようになります。

  たとえば、「嶋村かおり」の写真集は20冊出ており、最近の写真集はどれもそれなりのレベルであり、買って損はしません。

  レースクイーンやグラビアモデルにとって、いい写真集を出版すれば、人気が出て、女優になることも可能です。

  女優「浅野ゆう子」も若い頃は、セクシー系の写真集を出したり、男性誌にかなりきわどい露出の写真を掲載したりしていました。  「週刊プレーボーイ創刊20周年記念特別編集 浅野ゆう子写真集 Night On Fire!」は物語風に制作されています。さまざまな場面で演技をしている写真があり、露出度も高く、浅野ゆう子の人気を高め、後の大女優のきっかけになった名写真集です。

  篠山紀信先生撮影の「手塚理美写真集 四色の花火」は日本の四季の風景や伝統的な建物をバックに少女の美しさを撮影しています。四季の写真ですから、最低1年間は撮影の期間かっている手の込んだ写真集です。

 宮沢りえ、菅野美穂の写真集は、ともに話題性があり、それぞれ100万部以上売れました。

 古本屋にいくと、モデルや撮影内容によりますが、当初の販売価格以上の市場価格がついている人気の高い写真集もあります。

 逆に、どこの本屋に行っても在庫がある数年前の写真集もあるのです。

このように写真集の売れる、売れない、出来栄えがよい、悪いは非常に大きな差があるのです。

 

 

2.  写真集の企画について

 

 以前は歌手からアイドル、タレント、女優になりましたが、現在ではグラビアモデルからアイドル、タレント、女優になることが多いようです。最近の新人アイドルはまず、写真集とDVDを制作します。

 新人アイドルの写真集は南国の浜辺で、水着の撮影をわずか2,3日間ですれば、1冊の写真集の撮影が完成しますが、そのぶん内容は希薄のものになります。

 10代の新人アイドルがモデルで10代の少年が買うような写真集であればそれでもよいでしょう。しかし、 20歳代のある程度何らかの才能が有る大人の女性の場合や演技ができる女優の場合は、その女性の魅力をより強調した個性的な写真集にした方が、売れるでしょうし、モデル本人の将来にとっても好ましいと思います。

 最近はレースクイーン、キャンギャル、モデルなどある程度撮影会の経験をしたことがある女性が、次のステップアップのために写真集をだすことが多いようです。

 彼女らがレースクイーンやキャンギャルを卒業する年齢は20歳代半ばぐらいが平均と思われ、大学を卒業した高学歴の才女も多いようです。同年齢の女優の写真集と比べますと、企画力・演技力の不足は否めず、一般的には露出度も低いようです。また、露出度では年下のグラビアモデルにもかないません。

 撮影会の経験があり、撮影会では人気があったモデルでも、撮影会で撮影したカメラマンが、他人がとった写真集を購入してくれるとは限りません。

まったく無名のモデルに比べれば、トップレースクイーンは有名ですが、それでも写真集が売れてなかったり、幸運にも購入してくれたとしても、すぐ古本屋に売られてしまったりする写真集が多いようです。中には新品の本が古本屋で売られていることもあります。

どこが問題なのでしょうか。ごく最近は有名レースクイーンが競って露出度を高くしているのですが・・・

 

 

3.  レースクイーン写真集の問題点について

 

 はっきり言って、モデル本人は、やる気があり、がんばって、ビックになりたいと思っているようです。しかし、残念ながら、ポートレートの写真表現としてはまだまだなのです。

 写真集の写真を見ると、モデル本人が悪いのか、写真家が悪いのか、スタイリストが悪いのか、写真集のプロデューサーが悪いのかはわかりませんが、ポートレート撮影をしている私にとって、写真撮影の技術的なことではなく、写真集の企画や撮影内容についての欠点が目立ちます。 いくつかの写真集を買いましたが、どれも私には物足りません。

写真集ではどうしたらそのモデルの魅力を表現できるかを企画し、撮影場所、服、ポーズ、表情、メーク、光線などを事前に検討して準備し、撮影中は予想通りの出来栄えになるか瞬間的に判断しながら撮影をすすめます。1冊の写真集を買っていただくわけですから、モデルの魅力を余すことなく写真集には盛り込みたいものです。露出度はある程度必要なのですが、購入した男性はすべてのモデルにヌードを求めているわけではなく、その写真集が購入者の期待にこたえているものであれば、満足するのです。

 したがって、そのモデルが大人のいい女であることが再認識できるように、高級感がある場所で、和服、ドレス、スーツなど正装に近いカットも入れておくべきです。

さらにレースクイーンのコスチュームの写真もあったほうがいいでしょう。 次に、特技やスポーツの才能を強調する写真もあってもよいでしょう。そのような才色兼備の美人が水着や下着やコスプレの衣装を着たり、セミヌードになったり、セクシーな演技をすれば、世の男性はヌードでなくてもその写真集を買ってよかった、すぐ古本屋に売るのではなく、お宝としてずっと自分の手元にとっておこうと思うでしょう。

 篠山紀信、荒木経惟の両氏の作風はまったく違いますが、両氏に共通していることは、人物撮影であっても、撮影場所、撮影時期をよく選んで、その背景の中にモデルを配置して、そのモデルに演技をさせるのがうまいのです。若い写真家と大御所の撮る写真とは写真の技術に差があるのではなく、写真の表現に差があるのです。

トップレースクイーンであるSの例で説明します。Sのファースト写真集がよくない写真集ではなく、ある程度のレベルです。撮影した写真家はレースクイーンをよく撮影している人で、モデルも美人なのですが、それだけにおしいと思います。

 

(1)           写真集としての全体の構成をしっかりすべきであると思います。なんで最初のページからお尻なのですか。お尻ぐらいでは驚きません。

(2)           美人なのだから、浴衣にしても、ドレスにしても、スーツにしても、しっかり着て決めるポーズも必要です。高級旅館、日本庭園などで浴衣の写真、ホテルのシャンデリア、バーでドレスの写真など、ちゃんとしたポートレートをかならず入れておかなくてはなりません。

(3)           布団の上での浴衣の写真でパンティを見せていますが、逆効果です。和服や浴衣の撮影でパンティやブラジャーは絶対に見せてはいけません。興ざめです。

(4)           おそらく塩原の旅館の風呂ですが、風呂に下着を着て入るのですか。風呂の中でもポーズがあります。カメラの方向や手ぬぐい、どうしても大きく隠したいときは白や肌色に近い色のタオルで隠せばいいのです。不自然な写真では色気は表現できません。

(5)           浴衣には浴衣のポーズがあります。浴衣の胸元はもう少しあけてよ。後ろから背中を見せてよ。座って、少し足を開いて腿が見えれば、その程度で色気が表現できるのに。

(6)           畳の上で撮影しているのにサンダルや靴をはいているのですか、畳にはドレスよりも赤襦袢を着ている方がにあいますよ。

(7)           黒い水着・下着・服が多すぎませんか。意図的に暗いところで黒い服で撮影したのですか。せっかくマニュキャアをしているのであれば、黒の下着の上でマニュキアを強調するだけでセクシーさが表現できるのに。

(8)           赤い下着を廃墟で着ているのは不自然。赤い服で赤いふとんを背景にして撮影したのでは目立たない。

(9)           洋服は洋室、和服や浴衣は和室で撮影したほうがいいでしょう。洋服には洋服のポーズ、和服には和服のポーズをするべきです。

(10)      手で胸を隠すのもいいのですが、そのポーズが多すぎます。腕で隠すのではなく、マニュキアをした指で隠せばセクシーに見えます。花をもつとか、浴衣で隠すとか、ブラウスで透けるか透けない程度にするとかもう少し工夫をしましょう。裸になっていても光線の方向により、シルエットで見えなくすることもできるのです。

(11)      題名と写真集の内容を比べてみると、もう少し題名を連想させるポーズがあった方がよかったでしょう。手で隠す際に表情を工夫するべきでした。男性に抱かれている演技も必要です。

まとめとしてはせっかく写真集を買った男性の期待を裏切ってはなりません。隠すところは隠してもいいのですが、隠し方が問題なのです。

男が美人の裸を見たい、美人を抱きたいのは当然です。男心をいかに捉えるかが勝負の分かれ目なのです。

隠すところを隠しても、ポーズ、表情で、セクシーや色気は表現できるのです。

 

 

  いい写真集、売れる写真集を制作しよう

 

写真集の制作には、モデルの費用、写真家の撮影費用、衣装代およびスタイリストやメークの費用、交通費、印刷費、出版社の諸経費、取次ぎおよび書店の経費など、多大な費用がかかります。

売れれば、モデルも、写真家も、出版社もみんな喜び、逆に売れなければ、出版社は大損してしまいます。

モデルも写真家も売れた部数による印税が一般的であり、売れなければほとんど収入はありません。

写真集にしてもDVDにしても、どのようなものが、どの程度売れたのかを分析して、売るためにはどうすればいいかを、撮影前の企画段階から検討しなければなりません。

大量に売れた写真集、古本屋にも出回らず入手困難な写真集、原価より古本屋で高く売れている写真集がどのようなものかを調べておきましょう。

 

 


モデル、レースクイーン、ミスコン入賞者などの多数の画像を掲載する女性ポートレートの総合サイトです。

「ポートレート スタジオ ファイン」のトップページからご鑑賞ください。