4. 神秘な世界の実在、総合的世界観・人間観の復活

私は高校生までは唯物論・左翼思想であり、大学生時代にさまざまな体験をして転向しましたので、神秘な世界(神霊・心霊の世界)についてご理解いただけない方がかなりいることはわかっています。
しかし、神秘な世界(神霊・心霊の世界)を理解しますと、死後の世界、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教という三大一神教の類似点、国家・民族・宗教を超えての再生・転生の実態がわかってきます。
そうしますと、国家や民族や宗教を超えての人間としての一体感に目覚めてくるのです。
21世紀には超能力や超常現象も科学的に解明されるようになるでしょう。
21世紀の地球文明・人類文明の創造の一分野として私は誤解を恐れず、あえて記述します。
ただし、特定の宗教について述べるのではなく、すべての宗教団体とは等間隔であり、諸宗教の相互理解と融和をめざしています。

神秘の世界、この世に対するあの世、現実世界に対する神霊世界(心霊世界)が実在するか否か、人間が死んだらどうなるのかなどについては、有史以来の大問題です。
現代では否定する人、肯定する人の両方がいますが、古来の大部分の宗教は、神や霊の存在を肯定しています。
神霊を否定したのは人類の歴史の中で、おそらく社会主義・共産主義が勃興した一時期に限られるのではないかとも考えます。

しかし、戒名をつけ、葬式を行い、仏壇に位牌をそなえてお経をあげているのに、霊の実在を否定するお坊さんもおります。
要は神霊の世界は神霊能力者でないとわからないのです。
神霊能力にはかなりの個人差があり、ごく一部の先天的な神霊能力者以外は後天的神霊能力者です。
古来から、さまざまな宗教で神霊能力を向上させる行法があり、一般の人は、それらの行を修行してみないと神霊能力が実在することがわかりません。

最近、近似死の体験が科学的に研究され、死後の世界や再生、転生についても研究されるようになりました。
欧米では、かなり前から心霊科学や超心理学の研究が進んでいます。

日本心霊科学協会の「心霊科学入門」によると、心霊科学者の研究の結果、次のとおりの結論が得られているそうです。

以上です。

私は、日本心霊科学協会、丹波哲郎氏の「大霊界」などを入門として、スエーデンボルグ、エジプトとチベットの「死者の書」、仏教経典、キリスト教の「バイブル」、イスラム教の「コーラン」などを、日本語でですが読みました。
その結果、神霊的世界観、人間観につき、まとめることができました。
さらに物質的世界観・人間観、精神的世界観・人間観、神霊的世界観・人間観をあわせて、総合的世界観・人間観とよぶようになりました。
総合的人間観とは、人間とは物質だけでなく、魂霊が存在し、肉体、幽体、霊体によって構成されているという人間観です。
人間が死亡すると肉体は滅びるが、魂霊(霊体・幽体)はあの世(霊界)に行き、また肉体をもって再生・転生するのではないかという考え方です。
つまり、魂こそ自我の本体であり、永遠の生命なのです。人間が人間として生まれることを再生、人間が動物に、動物が人間に生まれることを転生といいます。再生はかならずしも同一民族ではありません。したがって人間同士が争い、殺しあうことがいかに愚かなことであるかが理解できるでしょう。
魂霊は生きかわり、死にかわりをすることにより、進歩向上していくのです。また、輪廻をしつつ、善悪のおこないによりカルマ(業)が積み重ねられていきます。いい行いをすれば次第に運がよくなり、悪い行いをすれば子孫や自分が地獄や再生後、苦しむことになります。

総合的人間観の図解

総合的世界観とは、次元的、空間的には、物質世界以外に、幽界や霊界の存在があるとする世界観です。霊界とは異次元的にあるので、はるかかなたの地にあるのではなく、どこにでもあるのです。
幽霊をみたとか、死にかけてあの世の途中まで行ってもどってきたとかの体験談をききます。霊界(天国と地獄、地獄と極楽)は宗教をこえて認識されています。
霊界には高級神霊界から地獄まで、いくつもの階層があり、また地獄でも何種類かの地獄があるといわれています。
総合的世界観を時間的、歴史的に考えると、すべての宗教の歴史認識は似ています。
神様が創造して、経綸をすすめて、終末とか仏滅に裁きをするということは、多くの宗教の共通の教義です。

総合的世界観の図解

以上のように、多くの宗教は、枝葉末節ではちがっていますが、共通している部分がはるかに多いというのが実態であると思います。
とくに天地一切を創造して森羅万象を統一している唯一神、絶対神が複数あるはずはなく、同一の神様の名称が違うだけと考えるのが妥当ではないかと思います。
なぜ神霊世界を探求するのか、超常現象・超能力を研究するのか、総合的世界観・人間観こそ21世紀地球人類文明の礎であることについては次のまとめをご覧ください。

今、なぜ神霊世界を探求するのか、超常現象・超能力を研究するのか?総合的世界観・人間観こそ21世紀地球人類文明の礎なのだ!


次へ

「21世紀文明研究所」ホームページに戻る

参考文献 ホームページにもどり、そこから「インターネット情報源ガイド」の「精神世界」のところに参考文献や参考図書の案内があります。


著作者 Copyright
21世紀文明研究所(近藤総合研究所) 近藤 章人 1996
All Rights Reserved
日本国 東京都
2004年5月5日更新
http://21-civilization.com
info@21-civilization.com