8.明治以来の第三の転換「平成維新」、文明原理・国際戦略・経済構造の大転換


(欧米、アジアの動向を見極めつつ、日本自体を弱体化させずに、主体的に地道な改革をして、元気を取り戻そう。)
[大前氏の「平成維新の会」とは関係ありませんし、「平成維新」の意味、内容も違います。]

A.近代日本の三大転換期

(1)第一の転換期「明治維新」

帝国主義の世界情勢のなかで、日本の独立を維持し、欧米の文明を取り入れるため。
日本は開国し、文明開化、殖産興業、和魂洋才、富国強兵をめざした。

(2)第二の転換期「第二次世界大戦後の日本の復興」

戦後の廃虚から日本を再建するため。
加工貿易立国をめざして経済成長、科学技術振興を図った。

(3)第三の転換期「平成維新」(日本)「地球維新」(世界)

激動の世紀末における世界的危機に対処し、グローバル化した世界の中で、日本の役割を見出す。
文明原理の大転換、物質文明から総合文明(私は「21世紀新人類文明」の創造を提唱)へ
国際戦略の大転換、21世紀文明の発信基地へ
経済構造の大転換、名実ともに豊かでゆとりがあり、貿易振興を図りつつも非常時には自立出来る国へ

近代日本の過去2回の外圧による開国(国難)に対して、日本は自ら大転換をして対応した。
今また外圧による開国を迫られ、このままでは日本は買い占められ、日本企業は乗っ取られてしまう。
第三の転換期は日本だけでなく、世界全体で行うところが、過去2回とはまったく違う。
第3回目の転換を行うためには、第2回目の転換期である戦後の占領政策の悪影響から脱皮をする必要がある。

B.平成維新(文明原理・国際戦略・経済構造の大転換)

(1)文明原理の大転換

物質文明から総合文明への転換を図り、「21世紀新人類文明」を創造しよう

(2)国際戦略の大転換

日米同盟を基軸とし、世界支配層の国際戦略と協調しつつも、「文明の坩堝」日本としては、「21世紀文明の発信基地」になろう

(3)経済構造の大転換

デフレの悪循環を克服して経済発展を回復しよう、規制を緩和して活性化を図ろう
大企業は日本に本社をおきつつも多国籍化する戦略を、中小企業は特定の分野で世界一になるオンリーワン戦略をとろう
貿易振興を図りつつも、日本経済の脆弱性を補強して、非常時には自立できる国になろう

「平成維新」[第三の転換期](日本国内)・「地球維新」(世界全体)・ 概念図

世界における日本を位置づけして、日本の進路を方向付けすることができれば、日本人は一致団結して改革を実践する。
日本は、日米同盟を基軸に、世界支配層と協調し、周辺諸国と友好を図りながら、経済と科学技術だけで世界に貢献するのではなく、それらを含めた新しい文明の創造によって世界に貢献するのである。


次へ

ホームページに戻る


著作者 Copyright
日本総合戦略研究所(近藤総合研究所) 近藤 章人
All Rights Reserved
日本国 東京都 Tokyo,Japan
http://21-civilization.com
info@21-civilization.com