フィルムについて

 フィルムには、大きく分けて、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、白黒フィルムに分けられます。現在、一般的にフィルムと言っているのは、カラーネガフィルムのことです。

 現在でも白黒フィルムで撮影し、自分で現像・焼付けをしている写真家もいますが、ごく一部の専門的な写真家、あるいは写真家の卵、往年のハイアマチュアです。

 カラーリバーサルフィルムは写真印刷に適しており、プリントをしなくてもスライドで見ることができます。ネガフィルムのように補色ではなく、写したままの色合いですから、ビュアーで光を背後から出して拡大して見ればどのような写真が撮影できたかがわかります。

 本格的に写真を勉強するためにはリバーサルフィルムの使用は欠かせません。特に自然写真や花の撮影であれば、リバーサルフィルムの中には実物よりも色鮮やかに写すことができるフィルムもあります。

 リバーサルフィルムの中にはポートレートに適したフィルムも少なからずあります。リバーサルフィルムの場合はフィルムによりかなり写真写りがかわりますので、フィルム選びが重要になります。

リバーサルフィルムにはデーライトとタングステンの2種類があります。なお、蛍光灯照明の室内の場合、フィルターを使用します。

 リバーサルフィルムを使用する場合は写真撮影の基礎知識・基礎技能が欠かせません。

 

光をそのまま映しますので、撮影場所における光が、自然光なのか、ストロボなのか、タングステンなのかを調べ、それに適したフィルムを使うように光の色温度の知識が必要です。

露出も適正にしなければなりませんので、段階露出をする方が無難です。

モデルの肌の色、服の色で露出補正をしなければなりません。白や黄色の場合はプラス補正、反対に黒の場合はマイナス補正をしなければなりません。

露出計でモデルの位置で露出を測って撮影しなければなりません。

光線の状況によっては、色かぶりをしてしまう場合があります。

リバーサルのダイレクトプリントはいい色が出るのですが、コストはネガプリントの4倍ぐらいかかります。たくさんプリントするわけにはいかないでしょう。

 

写真撮影技術のあるプロカメラマンはリバーサルフィルムを使用するのですが、写真撮影の知識や技能のないアマチュアカメラマンがポートレート撮影にリバーサルフィルムを使用すると失敗する可能性が大きいというのが正直なところです。

 

 本サイトはポートレート撮影の楽しみ方であり、技術的な解説ではありません。

写真撮影の専門知識と技術を身に付けていない場合は、普通のフィルム、つまりカラーネガフィルムがお勧めです。失敗せず、簡単に写真が撮れる方が多くの人にとっていいでしょう。少なくとも本サイトはそのような方を対象としています。

銀塩カメラ(フィルムを使用する普通のカメラのこと)で、そのフィルムやプリントをスキャンする場合は、ポジフィルムよりもネガフィルムの方がよいようです。

また、フィルムカメラやデジタルカメラのどちらで撮影したにせよ、写真プリントをする楽しみ方がなくなるとは思えず、プリントをする場合はネガフィルムの方がコスト的にやすく、明暗の諧調もなめらかです。

 

カラーネガフィルムは次のような特徴があります。

フィルムの種類に関係なく、プリントのよしあしにより写真の出来栄えが決まってしまいます。

露出に関して、また光線の種類の関して、シビアにならなくてもそれなりの写真はできます。

写真専門店がない地方でもフィルムを売っており、フィルムを低温度で保管する必要もありません。全国どこでもDPE店の数が多く、フィルムを純正のラボにだす必要はありません。

DPE店によっては、現像・プリントの時間がかかりません。同時プリントであれば費用もかなり安いようです。

プリントをしているので誰もが撮影した写真を見やすく、しかもその写真を多くの人に低価格で配布できます。写真の引き伸ばしも比較的容易でしかもリバーサルに比べて価格が安いのです。

常用フィルムはISO400が一般的になりつつあり、さらにISO800のフィルムもかなり使われつつあります。暗い場所やズームレンズを使用しても、三脚を使用せずに撮影が可能となりました。シャッタースピードを比較的速くすることが可能なのでブレにくいのです。