写真集(画像)とDVD(映像)の制作

【ポートレート・スタジオ・ファインのフォトジェニック・モデル講座】


 私だけでなくどのカメラマンでも、自分が撮影したモデルを応援してあげたいと思うでしょう。
映画や演劇に出たならば、時間のある限り見に行きたいし、写真集とDVDを買ってくれと言われれば、義理もあり買ってしまうでしょう。

 しかし、モデルによりますが、映画や演劇では端役でも止むをえないものの、自分が主役で自分の魅力を充分表現できる機会であるはずの写真集やDVDについては、正直言って失望することが多いのです。
私の撮影するモデルは一流大学を卒業した知識と教養がある才色兼備の女性がほとんどです。
 語学、ダンスや日本舞踊、茶道や華道、楽器演奏など社会的に見ても評価される特技をもった女性は多いのです。

 ところが、海での水着写真、それもごていねいにも何枚もの水着に着替えて撮影しているだけの写真集やイメージのDVDではその女性の魅力を充分表現しているとは思えません。
十代の少年を主とした購入対象者とした十代のアイドルの写真集やDVDであれば、それでよいかもしれません。

 しかし、大学卒業後グラビアデビューする、レースクイーン引退後モデルになる、いわば大人の女性が、20歳代から30歳代の独身男性や場合によってはそれ以上の年の既婚者までも購入対象者とする場合は、南国の浜辺の水着写真だけでは物足りないのではないでしょうか。
ほとんどの女性は写真集やDVDによって、アイドルや女優に結び付けたいと願っているのでしょうが、写真集はポートレートモデルとしてのポーズ、表情、演技が必要ですし、動画の場合も、自己紹介や、ダンスなどの舞踊、得意なスポーツ、ショートストーリーとしての演技があったほうが目標に一歩近づくのではと私は考えます。

 たいへん失礼な言い方で恐縮ですが、最近のAV女優は美人が多く、彼女らはヘアヌードになるのですから、水着のイメージだけではグラビア写真として勝てません。
最難間の競争に勝って就職した女子アナもテレビでは視聴率と自分の人気獲得のためかなりセクシーなしぐさをそれとなくします。

 レースクイーン、モデル、イベントコンパニオンは入れ替わりが激しく、さらにそれをもとに芸能界に進出するのは至難です。
でもあきらめないで自分の芸(才能・・・・演技、歌、話のうまさ、語学力、専門的知識)を遠慮せずに社会に広めれば道が開けるかもしれません。
狭い意味での芸能人ではなく、広い意味でマスコミで活躍する道は才色兼備の女性ほど開けてくると考えます。
出る釘は打たれますが出すぎた釘は打ちようがありません。容姿だけでなく才能で勝負したほうが勝ち目があるでしょう。

 私は「グラビアアイドル」とは「ポートレートモデル」の一種だと思います。
雑誌の「専属モデル、読者モデル」も「ポートレートモデル」の一種だと思います。
ファッションショーのモデル以外のファッション広告のモデルも「ポートレートモデル」の一種だと思います。
最近は女性の憧れがモデルになってきています。女優もモデル出身者が多いようです。

 自分で企画し、カメラマンと相談して制作する、ストーリー性があり役者として演技をする写真集やDVDも、デジタルであれば少ない費用で制作できます。
日本映画も再起しつつあります。本格的な映画は無理としても、ショートストーリーの自主映画は簡単にできます。
写真集という画像の組み合わせ、ショートストーリーという動画は、物語としても、撮影の技術としても共通性があります。
 ただし、ビデオカメラもデジカメも基本は人間の目であり、ビデオカメラの場合は振り回すと見る人にとって、はじめから終わりまで地震で目が回ってしまいます。
動くのは登場人物や動いている物で、映画やテレビではカメラを意味がなく動かすことはありません。

 私は、企画して、演技して、撮影する、写真集やDVDの自主制作(インディーズ)を勧めます。
デジタル写真集やDVDで販売できる可能性もあるし、インターネットや携帯などにコンテンツとして提供することもできます。

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