大規模撮影会のモデルのやり方と注意事項
大規模な撮影会は数百人以上のカメラマン、数人以上のモデルが参加する撮影会のことです。
ファン中心の小規模な撮影会と違い、アマチュア写真家がカメラマンの中心になります。
カメラマンの参加人数が多く、インターネットのサイトを運営しているカメラマンもかなりの割合になると思われ、参加するといっぺんに有名になることができます。
最近では中小芸能プロダクションが新人アイドルの育成の一環として、写真撮影を経験させ、アマチュアカメラマンと交流して、ネットで宣伝してもらうために大規模撮影会にグラビアアイドルを出場させています。
モデルやレースクイーンのベテランであっても、大規模撮影会は数少ないので、出場したことがないモデルやレースクイーンがほとんどであると思います。
私は日本でもっとも活発に大規模撮影会を開催している「全東京写真連盟」の元役員でした。
その後、東京、全東京、湘南を中心に私のスケジュールと撮影会の内容により複数の撮影会に参加したり、また趣味と実益をかねて、撮影希望者に対して個人的な撮影もしていました。
現在では、撮影会に参加することは少なくなり、イベントの撮影や、日本美人・日本伝統文化などの撮影が中心となりました。
大規模な撮影会に参加するモデルとしてのやり方や注意事項は、
1.プロ写真家または役員のアドバイス、カメラマンのポーズの希望はあるものの、基本的にはモデルの方からポーズや表情をつくり、撮影会をリードする必要があります。そのためにはカメラマンを魅了する多くのポーズができなくてはなりません。
2.一人のモデルに対して、少なくても10人ぐらい、多い場合は数十人になります。体全体を使った大きなポーズでないと目立ちません。ひとつのポーズは長めにすること、そのポーズをしながら足を動かし体を回転させて扇状に囲んだカメラマンが撮影しやすいようにすること、目線については扇風機のように右から左、左から右、上から下、下から上にまんべんなく配ることです。モデルの方から参加していただいた、自分を写していただいているカメラマンが撮影しやすいように配慮しなければなりません。
3.ファン中心の撮影会ではニコッと笑い、目線を向ければカメラマンは喜びます。しかし、大規模撮影会に参加するカメラマンは作品作りをする方も少なからずいます。従ってポーズにより表情を変えます。微笑んだり、無表情であったり、睨み付けたり、わざと目線を上や下を見て表情をつくる場合があります。
4.服については自分が魅力的に写る服、カメラマンが撮影したくなるような服を選びましょう。自分はモデルであり、撮影会なのだと意識して、自分の体型やイメージを考えて選びましょう。一般女性より少し露出度があり、派手で目立つ服がいいと思います。メークについても目鼻立ちをくっきりさせた普段より濃いめのメークがいいでしょう。
5.人気のあるモデルで親衛隊がいる場合は、その親衛隊には参加させないか、他のカメラマンのために撮影を遠慮してもらった方がいいでしょう。せっかく大規模の撮影会に参加できて、アマチュアカメラマンとはいえレベルが高く、影響力がある多くのカメラマンに撮影してもらえる、自分をアピールしてもらえるチャンスを親衛隊がつぶしてしまうケースがたまにあります。モデルと親衛隊だけとの撮影は一般のカメラマンが参加する大規模撮影会でやるべきではありません。大規模の撮影会には、年齢層が高いのですが、コンテストによく入選するなどの常連のハイアマチュアのカメラマンがおり、次回もその撮影会に参加できるか、来期も自分がモデルになれるかは役員の判断や常連のカメラマンの意見によります。